ポルシェ930ターボ、ハブベアリング交換のお話
こんにちはアルファオートメカニックです。
今回はポルシェ930ターボのベアリング交換のお話。
左側のベアリングのレース部のガタの為ガイディングアームの交換が必要に。
使用済ガイディングアームのベアリングが収まる部分(左側)↓
使用したベアリング↓
そして交換後↓
ついでにということで
右側も併せてベアリング交換、ガイディングアームを新調しよう!
とお客様からのご依頼のもと、
ドイツ本国に早速部品を発注、待つこと一月、
ようやく部品が届き取り付けようとしたところ・・・
アームのガイドの寸法が合わない。
そもそも930ターボのベアリング交換は個体差があるのでしょうね、
現車合わせでベアリングのカラー調整をする必要がありますが、
ガイディングアーム側の寸法違いって・・・、明らかに不良品です。
※ちなみに左側は良品!、問題ありませんでした。
ということで、右側だけ返品し再発注をかけ待つこと一月(苦笑)
早速取り付けに。
が、また合わない。
新たな部品を送ってもらったのにもかかわらずこちらのガイディングアームも寸法違い。
現地スタッフに掛け合い、よく説明した後、返品して8ヶ月何度も問合せしたのに全く進展が
しびれを切らしたお客様が国内ポルシェセンターに直接部品を発注することに。
そして届いた部品を確認したとことろ、
やっぱり寸法が合わない。。。
そして驚いたことに一度取り付けた跡が見られる。
おそらくですが、当社で発注し返品を繰り返した部品がそのまま送られてきたようです(泣)
こんなことは初めてでした。
おそらく、ガイディングアームの右側だけは本国の在庫分全てサイズ違いの不良品なのでしょう、
作り手が気づいてくれないことにはこの先部品発注ができないのも困ったものです。
結局、今ついているガイディングアームをきれいに掃除して
ベアリングだけ調整、交換して作業完了となりました。
トータル10カ月もかかってしまいました。
新品に負けず劣らずの輝きです(笑)