1987yモデル ポルシェ911カレラのフロントブレーキ。
この頃のブレーキキャリパーは鋳鉄製でまぁよく錆びて
あまり乗らないでいると固着して引きずってしまう。。。
外した左右のキャリパーですが数年前にもオーバーホール
をしてるのです。が、前回にO/Hした時にもちょっと腐食が
進行していて怪しい感じはあって・・・もう限界かもと言う事
でオーナー様とご相談。。。
結果、思い切って新品に交換です。
やっぱ新品は気持ちいいですねッ!!
度々ある事。
1989yまでの911系はトーションバースプリングを
採用しており時たまキコキコと異音を発してしまう。。。
ほぼ原因はコレ。 フロントスプリング。
車高を調整できるようにエンドキャップにボルトが入っていて
トーションバースプリングにテンションをかけられるように造
られてます。
それを外してトーションバーを抜いてくるとご覧のように
ケースに擦れた跡が・・・コレが異音の原因です。
対処としてはキレイに掃除してグリスを塗ってあげる位
なのですが。。。
只今、チョコットした事でポルシェ964、それもカップカーが入庫中。
ご用命事項はブレーキパット警告灯のバルブが抜かれていて取り付け
たら点灯してしまった・・・→カップカーなのでパットセンサーなんか付いて
る訳も無く・・・本来ならパットセンサーのコネクターにブリッジしたカプラーが
入ってるのですがそれが付いてない。。。
それらしい物を付けてあげて事なく終了。。。
ついでにチョコチョコっと各部を点検。
このカップカー、未だにエンジンに封印が付いたまま。
こういうのもそのうち貴重とされるのかなぁ???
下廻りを点検中、こちらにも封印を発見。
こちらはミッションのデフケース部です。当時はワンメークレースと言う事
もあって悪さできないようにこんな物を。
今となっては整備もできないですがその時がきたらこの封印を壊すのも
勇気が必要に・・・
貴重貴重
先日、ご成約いただいたポルシェ993の納車に向けた点検整備。
機関の整備もほぼ終わり試乗に出ると室内でナンかビビってるよう
な変な音が・・・
納車点検なので色々なスイッチ類の作動なども点検しながら試乗
してたのですがどうもステレオのスピーカーがビビってるような・・・
ステレオのスイッチをOFFにすると消えるので間違いありません。。。
工場に帰ってスピーカーネットの奥を覗くとお決まりな感じ
で。。。
とりあえず裸にすると気持ち良いくらいにボロボロでした。
フロント・リアの純正スピーカー。
ビビってたのはフロントでしたがそのうちリアもそのうち逝って
しまうのでこの際、両方交換しちゃいます。
今回使用するのはアメリカのメーカーさん。
それほど、高価な物ではありませんがサービスで交換します
のでご勘弁を・・・
いつものごとく純正のネットを使用できるようにしながら
なので付けてしまえばほぼ判らない感じです。
フロントも同様です。
が、993はネットの取付け部が純正スピーカーと一体
なので純正スピーカーを解体してネットを取り付けられ
るようにします。
出来上がれば何てことないですが結構な面倒があるん
です。
これで終了。後は内外装をお掃除して終了かと思われる
のですが・・・
先日、ご成約頂きましたポルシェ993。
16インチ純正ホイールが付いていてタイヤの山は十分ある
のですがちょっと古すぎいるので納車整備で交換する事に。
このサイズがまた困った事にフロントが205-55-16で
リアが245-45-16。フロントサイズはまだ色々なメーカー
で製造もしてるのですがリアサイズがほとんど無い。
純正「Nタイヤ」はBSなどでたまに造ってるようですが在庫有っ
たり無かったりで不安定なうえに非常に高価。
そんな中、私の知る限りではTOYOさんが「T1R」というシリーズ
で造ってくれてるんです。
やってくれますネTOYOさん
ポルシェ993のフロントショックアブソーバーのバンプラバー。
ポルシェさんの部品名称的には「ラバーストップ」と言うらしいです。
こんなにボロボロになってます。
役目的にはコレと一緒にダストブーツも付きショックアブソーバー
のロッド部の保護やショックアブソーバーの底突きを防止するなど
結構な役目をするんです。
皆さんはあまり見る事ないと思いますが964や993などで
こんな感じにずり下がってしまってるのをよく見かけます。
本来ならショックごと交換したい所なのですが色々と諸事情も
あったりしますので今回はラバーのみ交換してみます。
アライメント調整用のネジを触らずにやるにはこんな感じで
ショックをバラしていきます。
今回、ダストブーツに破れなど無かったのでラバーのみを
交換。
ちゃんとしたラバーに交換するとこのようにショックのロッド部
は完全に隠れるんです。
気になる方はチョコットホイールハウスを覗いてみてくださいね。
ポルシェ993のステアリング交換の依頼を受けたのは
年明け早々の事でした。。。
何故にすぐやらなかった???
オーナー様のこだわりで964時代までのアクセサリーで
設定のあったスポーツステアリングを付けたいと言われ・・・
言って見れば「ATIWE」製のステアリングではあるのですが
ポルシェから供給される物にはホーンパットにクレストのマーク
が入っているので純正が良いと言われ本国オーダーする事に。
ポルシェから取り寄せた物にはちゃんと純正マークの
刻印も入ってます。
ここで問題が?!
ステアリングは入荷したのですが当然993のSRS用のボス
は純正では無いので社外品を使用するのですが上写真の
ようにATIWEのステアリングはボルト3本留めで市販の
ボスが付かない。
そこで今度はATIWEの輸入元さんにお願いして
ボスアダプターを手配。(上写真がそれ)
これがまた入荷までに3カ月かかってしまいました。。。
アダプターをボスに取り付けるとこんな感じで
やっと交換作業の準備が整った感じ。
てな訳で約3カ月もお待たせしてしまった訳でございます。
993の純正ステアリング。
交換後はこんな感じ。
付いてしまえば何てことないですがここまでするのに結構な
お時間がかかってるなんて誰も思わないでしょうね。。。
今日は朝から初来店のお客様のポルシェ964。
約1年ほど前に他店でご購入したおクルマらしいのですがちょっと
不安な所もありでのエンジンオイル交換&コンディションチェックです。
上写真はエアコンの冷風での吹き出し口温度のチェック。
今日の外気温は約20℃。吹き出し口温度が約10℃でした。
微妙ですがこの位の冷風が出てればこの夏も乗りきれそうな
感じかな。。。
そんな事もやりながらこのようなチェックシートを使い今後の
メンテナンスの予定(覚悟!?)をご相談していきます。
作業時間は約90分。コンディションチェックの料金は税込み6300円
となっております。
今回はエンジンオイル交換もあったので2時間ほどお時間を頂きました。
先日はポルシェ930でしたが今回は964のスターターモーター
のオーバーホール。
しかし、今回のお車はよく乗ってられたなぁと思う位にスターターが
回ってくれませんでした。
脱着する際はこんな感じでミッションマウントを数センチ
下げて作業します。この数センチが何故か非常に大切
なんです。
930系より964のミッションはおデブになってるので
中々出てきてくれません。
ここでミッションマウントを数センチ下げるというのが生
きてくるんです。
外してオーバーホールの仕上がったスターターモーター。
ほぼ新品と言ってもいいくらいの仕上がりです。
この辺の作業はディーラー時代からお世話になっている
電装屋さんにお願いしてます。。。
後は逆の手順で組み付け、最後に配線を結束バンド
で固定して終了。
今回も素直に緩んでくれたナットさんに”日ごろの行いが
良いのか”感謝感謝です。
何故かポルシェ993のドアハンドルのパッキンは寿命が
短い・・・
それまでの911・964などはここまで酷くなる物は少な
かったのですがね
パッキンを交換するには内張りを剥ぐってドアハンドル
を外さないとできません。
古いパッキンはご覧のようにパキパキ状態。
細かな部品ではありますが新品パーツに交換すると
クルマもシャキッとして見えイイ感じですね。。。