当店では個人売買や他店にて購入した方などのためにコンディションチェック
を行ってもいたりします。
今回は個人売買で購入された1991yモデル ポルシェ964 Tip 。
診れば色々と出てはきますがちょっと我慢できな所も・・・
その1つ、エンジンオイルの量。
上写真ですが一見は油温も良い感じで油量メーターもMAXにあるようですが…
ステッキを抜いて見てみるとはるかMAXラインの上の黄色い所位まで入ってました。(上写真)
油量メーターはMAX以上は上がらないので…
一度抜いて調整し直すと約2リットル多かったようです。。。
逆にオートマチックミッションフルードは少ない。。。
通常は80°位まで暖めた時に上写真の赤線までフルード量が上がってきますが
全然少ない。
何時交換したかも今一つ不明だったのでこの際に交換する事になりました。
ATF交換の際は当然ストレーナーも交換させていただきます。
今回は取り急ぎこの2点を作業させていただき残りの気になる部分はまたの
お楽しみと言う事になりました。
こんな感じのコンディションチェック。当店では税込6300円にて承っておりますので。。。
この寒さのせいもあるのでしょうか? 1991yモデル ポルシェ964のエンジン始動性が
悪いと言う事で入庫です。
診るとバッテリーも新しい感じ。始動時のバッテリー電圧も13.5V位出てる。電流もアイドル
状態で10A位プラス側に振れてるのでオルタネーターは問題なさそうです。
そこで考えたのが最近よくあるアースケーブルの劣化。プラス側は部品代・交換工賃もちょっと
お高いですがアース側は部品も1500円程度とお安いので交換してみました。
左は新品。右は新車当時の物であろう物で端子のカシメ部分に劣化がみられました。
今回はついでにスターターモーターのアースケーブルも交換する事に。
写真では解りづらいですが右リアショックの横にあります。
左が古い物。右が新品です。
スターターモーターはかなりの電流を必要としますので古いケーブルには上写真のように
熱を持った跡でしょうかカシメ部分にゴムが溶けたような跡がありました。
2本のアースケーブルを交換した結果、冷間時の一発目の始動性も見違えるように良くなり
一安心でした。。。
車検整備でお預かりしてます1991yモデル ポルシェ964。
なんともお珍しいワンオーナー車なんですが当店でのメンテナンスは今回がお初。
一通り診てみると色々あるのはあるのですが履歴を見ても現物を見てもどうも
ガソリンのフィルターを交換した感じがない。オーナー様に尋ねてみても???
いずれにしても交換しましょうと言う事で外してみました。
左が古い物。右が新品。
新車時からの物のようにも見えますが良く見るとMade in Czech Republic と書いてあります。?????
なんとなく調べてみるとどうもチェコ共和国製のようです。まぁ、ドイツのお隣さんでも部品を
作ってたんですね。。。
でも調べついでに書いてあったんですがチェコという国は1993年にできたらしい。
って事はクルマは1991年製造ですから新車時のフィルターでは無いって事です。
どちらにしても古そうなので交換しますが…
ちなみに当店では履歴を見なくとも解るように日付と走行距離を書いちゃってますが…
新年の営業も昨日からで車検整備など数台のご入庫はあったもののまだまだこれからって感じ
のなか、今日はお休み中にサーキットでブレーキをフェードさせてしまったポルシェ964の
ブレーキフルード交換などクイック整備、俗に言う待ち作業が数台ご来店。
その中の1つ。エンジンルームから「ヒューヒュー…」って変な音が出てるポルシェ964。
エンジンを吹かすとパタパタと破れかけたエアダクトが揺れて微妙に笛のように音を出
してました。
外すとポロッと取れてしまったダクト。
新品に交換して難なく作業終了となりました。まぁ、在庫があって良かったですが・・・
お客様が以前から話をしていた商品を持ち込まれてきました。
これは何でしょう?
ポルシェ993でよくオイル漏れをおこす箇所の1つ。タペットカバーの社外品です。
純正品は樹脂製の物にアルミブッシュを打ちこんである物でよくそこからオイル洩れ
をおこします。今回持ち込まれた物はアルミ製なのでその心配もなさそうな感じ。
取り付けてみるとこんな感じ。
ちょっと輝き過ぎかな?とも思いますが覗かないと見えない部分なので良しとしましょう。
お値段は純正品より高いですがオイル洩れで定期的にASSY交換する事を考えれば安いかもし
れません。後はこの素材自体が経年劣化などで歪みが出たりしなければ合格かな。
当店としても今後に問題が出てこなければオススメ商品になる可能性大ですね。。。(^^ゞ
車検整備でお預かりしてます1990yモデル ポルシェ964。
ここの所、多いのですが経年劣化なのでしょうかこのようにブーツが切れてる
固体があります。上写真はタイロッドエンド。
こちらはステアリングの直接関係してくるので新品に交換です。
そして最近このブログにもちょくちょく登場のスタビリンケージのボールジョイント。
こちらは特に外傷がなければグリスを詰め替えてブーツ交換で対処。
さすがに20年選手のクルマなのでゴム系は結構逝っちゃってるのが多いです。
でもきちんと点検に入庫されていれば大事に至る前に対処できますからね。。。
1986yモデル ポルシェ911カレラがシフトレバーから異音が出ると言う事でご入庫です。
1986yモデルまでの911はポルシェシンクロを採用してます。
ミッション本体でなければ良いのですがと思いつつ試乗してみると・・・
レバーを1速→2速・3速→4速のような前から後ろに動かす時には出ない。
逆に4速→3速・2速→1速というように後ろから前に動かすと「キーッ」って小さいけど
耳障りな異音が出る。
原因は上写真。シフトレバー本体を外した図ですが赤丸のフリクションリングという
シフトロッドを支持してるブッシュが割れて外れちゃってました。。。
写真上の黒いのが壊れた部品。下の白いのが新品部品。
シフトレバーを外しついでにレバーのボールソケットもそれほど高い部品ではないので
交換ですね。
形は違いますが964・993辺りでもこのシフトレバー廻りのブッシュは壊れてしまう事が
多いのでご注意くださいね。。。
最近めっきり作業する事のなくなったハブベアリングのオーバーホール。
写真は車検整備でお預かりしています1988yモデル ポルシェ911のフロントハブ。
グリスも若干の劣化が感じられるのでオーバーホールする事に。
ハブごと外しシールを抜くとベアリングが取れてきます。
グリスは古い物のベアリングには焼けや傷も無さそう。。。
古いグリスを洗い落としレースの状態も点検します。
ベアリングのほうも洗浄し点検。
ともに異常はなさそうなので新しいグリスを詰めていきます。
グリスを詰めたらベアリングを入れてシールを打ちこみます。
スピンドルのほうも新しいグリスを塗っておきましょうね。
ハブベアリングを組み終えたらフリクションを調整して終了。
この作業、ディーラー勤務時代は車検ごとに作業してましたが最近はあまりやらなくなりました。
そもそもポルシェも964時代からこのようなグリスを詰め替えるようなベアリングを使用して
ないですしね。。。^_^;
初めてのご来店の1988yポルシェ911カレラ。
今回は車検整備でのご入庫です。
下廻りの点検中に「オヤッ?!」と言う物を発見。
解ります???
そう、スタビライザーが左右逆に付いてるんです。
逆でもなんか付いちゃうんですけど走行中にミッションとの隙間が少なく干渉してしまいます。
ちなみに細かいようですが取付ボルトも向きが逆でした。(これはなんの支障も無いかな…)
これが正解。これでミッションとの隙間もできました。
一応、ボルトの向きも直しておきました。 END…
ご好評をいただいておりますビルシュタイン カーボンクリーン。
今回は1989yモデル ポルシェ911カレラ。
専用の溶剤でインジェクターの噴霧状態を甦らせついでにシリンダー内燃焼室も
キレイにしちゃいましょうっていう機械です。
施工方法はエンジンルーム内の燃料ラインに機械を割り込ませ車両のガソリンポンプは
使用せずに専用溶剤を混ぜた燃料でエンジンを始動させます。
上写真はエンジンをかけた時の燃圧。
それだけでは効果も薄いのでこの機械のレギュレーターで強制的に燃圧を上げます。
そうすることでインジェクターを掃除していくんです。
そして約30分アイドリングさせます。
で、終了。
よく「違いが判りますか?」と聞かれるのですが体感的に判るようでは相当コンディション
の良くないお車と言う事になります。ただ、排気ガス濃度を測ったりすると明らかに数値は
クリーンになりますので。。。