皆さんご存知のようにポルシェ964・993は定期的にディストリ
ビューターの交換が必要です。
今回、走行5万キロの964。交換しようと思ったら・・・
何か足りない そう、964も途中からベントチューブという
デスビベルトにエアを送るチューブが追加されたのですがこの車
には付いてませんでした。
過去にデスビ交換していれば普通のポルシェ屋さんなら気が付くはず。。。
今回、デスビ交換とともに付けます。こんな感じにホルソーなどで穴を空け
ていきます。
完成図。たまにリアガーニッシュにいく既存のチューブを2又にして
る物も見かけますがちゃんとポルシェさんでキット部品がありますの
で・・・
ポルシェも964・993モデルのオルタネーターのオーバーホール
の際はついでにやっておきたい物とは?
上写真はオーバーホールから戻ってきた964のオルタネーター。
空冷ファン・ハウジングとバラバラになっています。
こういう時、ついでにやっておきたい物とはこの
空冷ファンのベアリング交換。部品名的にはホイールハブと
言います。結構ガタや異音が出てる物が多いんです。
ファンから外したホイールハブ。単体はこんな形。。。
脱着の際はトンカチで叩いたりしては当然いけません。
このようにプレスなどを使用して組みこみます。
せっかくオーバーホールしても変な音が出たりするとガックリ
しちゃいますからね。。。
普通の方はあまり見る事が無い排気ガステスター。
こんな物を使いながら今回はエンジンの基本調整です。
上写真の数値は1988yモデル ポルシェ911カレラの物です。
(O2センサーはカットしての数値を読み取ります。)
写真ではデジタルがチカチカしてうまく写りませんでしたが
CO(一酸化炭素)が0.35%・HC(炭化水素)が約180~200
ppm位出てます。
こんな感じで触媒より前で測定します。
(当然マフラー出口で測ったりすると触媒を通ってしまい
正確な数値が読めませんので・・・)
元々の数値もそれほど悪い物ではなかったのですが若干COが
薄めだったので0.8%弱まで調整しました。
そんなことをするとHCも反応して逆に下がってきます。固体差も
当然ありますが今回は約150ppm位まで下がりました。
ホントは100を切りたいのですがまぁ合格点ですね
その調整とはこのようにエアフローメーターをいじくります。
さすがに最近はいじくっても今一つ反応しない固体も多いです
がこの88yカレラはわりと気持ちよく反応してくれました。
調整が終わりましたらカットしておいたO2センサーを戻して終了です。
お次はアイドリング調整。
上写真の赤く塗ってある丸いリレーみたいな物を差しコントロ
ーラーの作動をカットさせての調整です。
こうしないと当然ですがいくらいじってもアイドルコントローラー
が補正しちゃいますからね。。。
調整前の数値。
980rpmはちょっと高すぎです。
調整はスロットルバルブら辺の調整ネジを廻して合わせていきます。
で、880rpmに調整。
最後に差し込んである赤いやつを忘れずに外して終了です。
注: これを外し忘れるとエライ事になるので赤く目立つように
ペイントしてたりもするんです。。。
これで3.2カレラのエンジン基本調整は終了です。
964モデルまでの空冷ポルシェはご存知の通り定期的に
エンジンタペット調整が必要です。
写真は1988yモデル 911カレラ。
中央に差し込んである道具で調整していくのですがその際、
当然タペットカバー開けるので他の場所も点検します。
上写真の黄丸がヘッドボルト。 まれに折れてしまってる物も
あり発見してしまうとエンジンオーバーホールとなってしまう怖
いところです。。。
続いて上写真の黄丸の部分がロッカーアームシャフト。
ここはオイル漏れしたりするので要注意箇所ですね。
てな感じでタペット調整でカバーを開けると何気に今までの
メンテナンス状態も解ってしまう事も結構あります
当店でポルシェ用として使用しているブレーキフルードのご紹介。
上写真左が通常使用しているDOT4ブレーキフルード。
簡単に言うとポルシェディーラーなどで使用している物と
同じ感じな物です。
右がスーパーブルーレーシングというちょっと性能が良い
DOT4ブレーキフルード。ご存知な方も多いと思いますが
カップカーなどの指定フルードで当店でも結構人気があり
ます。
今回、車検でお預かりしてます1988y911カレラのオーナーさんも
スーパーブルーレーシングをお選びいただきました。
このフルード、ご覧のように青いんです。。。
もうひとつの当店取扱車種、ローバーミニには同じDOT4規格では
ありますがベーシックな物を使用してますので合計3種類のブレー
キフルードを在庫しちゃってます。。。
車検整備でお預かりしました1988yモデル ポルシェ911カレラ。
車検の際、当然色々診るのですが特にドライブシャフトブーツや
ステアリングラックブーツ、そして写真のタイロッドエンドボールジョ
イントの破れなどは車検ラインで落ちてしまう事もあります。
認証工場とは言う物の指定工場ではないので普通に陸運局にて
車検ラインを通しに行きますのでちゃんとしとかないとね
これまたよくあるのですがポルシェさんのホーンが片側鳴らない
空冷モデルのホーンは大体右側フロントフェンダー内に隠れてます。
今回は短いほうが鳴ってませんでした。これが片方だけだとなんとも
情けない音
1本でも結構なお値段なので今回はオーナー様のご希望もあり
エアホーンに丸ごと交換する事にしました。
俗に言うフェラーリホーンも考えましたが信頼性なども考え今回は
ボッシュのエアファンファーレ・クラッシックにしました。
エアホーンのネックのレスポンスもなるべくストレスないようにハーネ
スは国産のミツバさんの物を使用。
コレなかなかなもんでホーンボタンを押してのタイムラグもほとんどなく
良い感じです
ビルシュタイン カーボンクリーン。
当店で施工しているのはその中でも燃料系の物で特にインジェクター
の噴霧状態の改善を主としています。
施工の仕方としては車両既存のガソリンポンプを殺しエンジンのガソリン
ラインの入口と出口にビルシュタイン製R2000(写真の黄色いヤツ)のライ
ンに繋ぎ直します。
次にガソリンで専用溶剤を希釈した物をセットしてビルシュタインR2000
をスイッチ するとクルマ本来の燃圧が表示されます。
そしたならエンジン始動。要はクルマのポンプでなくR2000のポンプ&専用
溶剤でエンジンを廻す訳なんです。
それだけではなくR2000には燃圧調整弁が付いていてそれで規定の燃圧
プラス0.5bar位高くし、インジェクターに多少のストレスをかけの詰まりな
どを改善させていくんです。
そんな事をしながらアイドリングで約30分廻して完了。
結果、微妙なアイドル不調や排ガス濃度も改善。施工後の感想としては
アクセルレスポンスや燃費などの改善がみられたというオーナー様もい
らっしゃいました。
施工につきましては約2時間ほど頂いております。事前にご予約いただ
ければ当日の作業も承っていますのでご興味ある方はご連絡お待ちし
てます
この床に垂れてるオイル・・・
突然起きたパワステオイル洩れです。
クルマは1997yモデル ポルシェ993。ここ2年位、エンジンはたまに
かけてた物のクルマはガレージから動かさなかったようです。
それがこの年明け、久しぶりにガレージから外へ移動させた途端に
この有様です。原因は上写真のステアリングラック。
ダストブーツを捲るまでも無くジャジャ洩れ状態。
ここまで一気に洩れるのは私個人的にも初めてです。
もうどうにもこうにもラック交換するほかないようです。。。
やはり機械物はたまに動かしてあげないと予期せぬトラブルが起きて
しまう典型的な一例ですね。
当店の冬休みも昨日で終わり本日より営業開始でございます。
皆様におきましては昨年同様、宜しくお願いいたします。
で、昨年からボチボチ出はじめているトラブルのご紹介
上写真はポルシェ964のプラグコード。
昨年のブログにもコードの被覆が劣化した物を書きましたが
今回のトラブルはまたチョット違います。
タペット調整をしようとプラグのサプレッサーキャップを抜いたところ
妙な感触が
調べてみるとサプレッサーキャップとコードの繋ぎ目が破損して抜け
てきちゃいました。。。
コレも経年劣化の一つでしょうか
ここのところ、立て続きです。もしや今年の流行りの予兆でしょうか