今年の春にエンジンをフルオーバーホールしました1988yポルシェ911カレラ。
やっと1000km走行しまして再点検の為、入庫してきました。
試乗した感じはだいぶアタリもついてきた感じで非常に滑らかに廻るし
感触良しです。
オーバーホール後の1000km点検整備メニューは基本的に以下の
ようになります。
●エンジンオイル&フィルター交換。
●スパークプラグ脱着・点検・清掃。
●エンジンタペット調整。
●ヘッドナット締めつけ点検。
●各部オイルの滲みなどの点検。
●エンジン CO・HC・アイドル 点検調整
etc
プラグの焼けも申し分ありません。
エンジンタペットも平均していてばらつきも無く多少緩くなっていた物を
調整。
特に問題も出ておらずすべて終了いたしました。
これからどんどん美味しい感じになってくると思いますので
存分に楽しんでいただきたいです
なんせ相当に費用をかけてオーバーホールしたエンジンですから。。。
ポルシェ964MT車の下廻り点検です。
何の気なしにボルト類のトルクなどを点検中に アレッ?オャオャ・・・
なんか変です。。。
お気づきになりましたか?
写真はリア廻りです。
解った方はナカナカなもんです。
そう、スタビライザーが左右逆に取り付けられておりミッションケース
に当たりそうになってるんです。
正解はこんな感じ。 おそらく以前にエンジン脱着でもした時に
間違えて取り付けてしまったのでしょうね。
ちなみに私は横着者なのでスタビを外した時は見えない所にL・Rと
マーカーペンで書いちゃってます。
そうすれば間違える事ないですから
車検整備で入庫しましたポルシェ964。
特にご指摘は無かったのですが試乗してすぐに「アレッ??」
シフトレバーに物凄いガタが。。。
原因は
シフトレバーの下にあるチューブで支点的な役割をしてます。
そのチューブを支えているブッシュが割れてチューブが中に
落ちちゃってます。
正常な状態はこんな感じ。
上が粉々になったブッシュ。下が新品。
こんなブッシュですがスンゴク大切な部品でございます。
最近、バックとか5速に入りずらいなぁ・・・とか感じてる方、試しに
シフトレバーを上に引っ張って見てください。ガッコンガッコン動く
ようでしたらほぼ間違いなくこのブッシュ、イっちゃってます
こんなお問い合わせが…
993RSに964RSや993RSクラブスポーツのようにキルスイッチ
を付けたい。。。
当然、純正っぽくです
993RSにも純正キルスイッチ用のステーは付いてるしそんな難しい
事でもなさそうなんて思ってたら大間違いです。
こちら964RSのキルスイッチの配線取り廻し。
RSのキルスイッチはプラス線側に付いてます。
バッテリー端子側のケーブルは前側にあるブレーキブースターの
側をを通りスイッチへ。 ボディー側のケーブルはボディフレーム
に沿って後ろ側に這わせてあります。
で、こちらは993RSクラブスポーツ。
両方ともにブレーキブースターの側を通り1本はバッテリー端子へ、
もう1本はノーマル964・993のようにフロアを這ってボディの中へ
引き込まれてます。
我流でやるならちょっとしたケーブルの改造でこなせそうですが純正
部品でまじめにやろうとするとボディ側プラスケーブルを丸ごと交換
となり結構なお仕事になりそうです。
そんなこんなですがRSのキルスイッチの配線をここまでマジマジと
見たのは初めてでございました。。。
空冷ポルシェの場合、964・993問わずエアコンガス洩れの定番箇所。
他にもありますが今回はエキスパンションバルブ。
フロントフード内、バルクヘッド付近の中央にあります。
その先はエバポレーター(これもよく洩れます。。。)
通称、エキパンを外すとこんな感じでエバポレーターの繋ぎ目が
見えます。
左が新品、右が古い奴です。
このようにOリング4個を挟んで取り付けられてます。
ガス洩れの他、エアコンの効き自体にも影響する部品なのであまり古い
物は交換をお勧めしております。
ポルシェ964の定番なオイル洩れ箇所の一つです。
他にもあったりはしますが今回は
オイルフィルターハウジングからサーモスタットに延びていくホース。
経年劣化でホースのカシメ部分から洩れ始めてました。
その下にはEXマフラーがあるため洩れが酷くなってくると白煙が出た
りもしちゃいます。
このホースを交換するにはオイルタンクも外す事になるので
タンクに繋がっているホース4本も交換となります。(古い場合ですけど・・・)
今回は純正品でなくカシメを切開してホース部分のみをメッシュホース
に交換する事にしました。(そのほうが部品代が大分安く済むので)
ポルシェ993によくあるトラブル。
前にも書いたような気もしますが・・・ステアリングを動かす度にホーン
が鳴ってしまう。。。 困った物です。
原因はコレ
エアバッグのウラの銀色のフレーム。(リテーニングフレームって言います)
この四隅がホーンのコンタクト部分になっておりエアバッグを押すと接点が
触れてホーンが鳴るようになってます。
コンタクト部分のボルトを外すとこのようにゴムが付いてます。
上写真は古い物でこのゴムのテンションで接点に隙間を作っ
てます。
こちらは新品。微妙に形状も変わっており硬くなってます。
今回は97yモデルなのでこのフレームの交換のみで作業終了と
なりましたが95yモデル辺りまでの物ですとステアリングASSY交
換となる場合もありますのでご注意を
先日も似たような事を書きましたがその時は1988yモデル 3.2カレラ
でした。
今回は1993yモデル 964でございます。
何故か空冷モデルに多いトラブル。走行中にヘッドライトが勝手に
ハイビームになってしまう…
原因はウィンカーレバーにあるハイ&ローの切り替えの接点不良
なんです。
3.2カレラと形は違う物の作動的な造りはほぼ同じ。
ただ964以降のモデルはコラムスイッチがばらせなくアッセンブリー
交換となってしまうためエアバッグ・ステアリングなどを外しての作業
になります。
すごく小さくてわかりずらいですがマル印の所がハイ&ローの切り替え
の接点。上写真のように正常な物はロービーム状態の時に隙間があり
ます。
このレバーにガタつきなどが出てくると上写真のように接点がくっつい
てしまいハイビーム状態となってしまいます。
このトラブル、何年経っても部品的に改善されないの困った物です。
明日から当店も夏休み、私も休みますのでこのブログもしばらくお休み
いたします。 (16日の火曜日より営業しますので・・・)
で、今回はポルシェ993のドア。
ポルシェ993でドアの開閉時に「バキッ!」って嫌な音が出る固体が
時たま見受けられます。
964も993も基本的な構造は同じなのですが何故か993によくあります。
原因はこのドアストッパー。 それも嫌な事にボディ側の受けの部分
から出るんです。ドアの開閉時によく見ていただけると判ると思いま
すが中の溶接が弱いらしく動いてしまうんです。
本来ならばフェンダーを外しての修理になりますがそこまですると
費用も相当なものになってしまいます。
そこで今回は、パッと見に解らないように下側の見えずらい所を溶接で
補強しました。
これで異音も解消、ストレスなく開閉できるようになりました。
ポルシェ993のフロントスモールライト。
964までの911系はヘッドライト内にスモールライトがありました。
993になってフロントフォグランプ横に移動・・・
これがオリジナルなら何の問題も無いのですが964時代からこの
フォグランプの所にダクトを付けるのが定番アクセサリーの一つと
なり・・・
964なら問題ないのですが993にダクトを付けるとスモールランプが
無くなっちゃったり・・・(一部ご丁寧にスモール付きのダクトもありますが)
その場合、こんな具合にスモールを付けるのが合法的ですね。
こんな所に付いてます。。。