ポルシェ964がエアコンの水が室内に溢れてくるという
事でご入庫。
よくあるのはエバポレーター温度センサーの不良でエバポ
レーターが凍ってしまい突然に溶け始めてドレンから抜ける
容量を超えて室内にこぼれてしまうという物なのですが・・・
というならセンサーを交換して済むのですが今回は残念なが
ら違いドレンが完全に詰まってしまった感じ。
ドレンはクネクネと曲がっていて外から棒を入れたり
エアを吹き込んでも正直無駄な努力です。
こういう場合は潔くガソリンタンクを外しバルクヘッドの
仕切り鈑を外してエバポレーターのドレンを丸見え状態
にして清掃します。
上写真はエバポレーターの箱から出ているドレンチューブ
を外した所。見事な位に冷え冷えな水が出てきました。
で、何処が詰まってたかと言うと。。。
エバポレーターの水抜きドレンは左右に2か所あり
それが中央でT型ジョイントで1本になって外に排出
されるのですがそのジョイント部が泥で詰まりきって
ました。
作業的にはこのジョイントを掃除するだけですがそこに
行きつくには・・・結構面倒ですね。。。
ポルシェ993の純正HIDの片側が点かなくなり入庫。
調べるとバーナー切れと判明。HIDでも15年以上使ってれば
切れる事もありますネ。
で、どうせならとちょっと明るめなものに交換する事に。
写真の撮り方が悪く左右の差が解らない感じですが
向かって左が今までの純正で約4000K位の物。
右が今回使用した6000Kのバーナーです。
実際の所はだいぶ明るく感じるようになりました。
今回使用したのはBOSCH製になります。。。
ポルシェ993によくあるトラブルの1つ。
ハンドルを動かすと「プップッ…」って鳴っちゃうホーン。
原因はほぼエアバッグとステアリングの間に挟まってる
リテーニングフレーム。
おそらく経年劣化でエアバッグの重さに耐えられなくなり
ホーンボタンが接触してしまうんでしょうね。。。
これがリテーニングフレーム。四隅のブッシュがホーンボタン
見たいな役目をしているのですが・・・もうちょっと素材を考
えて欲しいとこです。。。
ポルシェ993の定番オイル洩れ修理。
今回はご覧のようなタペットカバーと写真は撮って無いですが
チェーンカバー廻りのオイル洩れ修理です。
タペットカバーはIN側・EX側共に修理します。
IN側はカバーは再使用でブッシュを抜き取ります。
そしたならシールして元に戻しガスケットを交換。
EX側はタペットカバーも新品にしますが
ブッシュは一度抜いてシールしてあげます。
その他、チェーンカバーガスケットを交換したり(この暑さで
写真はすっかり忘れてましたが・・・)で流石にまる2日かかって
しまいました。。。
空冷ポルシェ定番のステレオスピーカーの音割れ。
今回外した前後のスピーカー。
お車は1996yモデル ポルシェ993。 この辺のモデルは
NOKIA製を使用していてコーンが紙でできてます
外す前のフロントスピーカー。
ネットが被ってると解らないのですがとても貧祖。
で、交換後のスピーカー。
今回は工賃がなるべくかからないようほぼ無加工で
取り付けられる物を選びました。
リアも同様。
リアスピーカーは今どき殆ど見かけないサイズなので
殆ど選べません。特に取付が無加工に近いタイプとな
ると探すのも大変な時もあります。
で、最後は純正のカバーを取り付ければ終了。
やっぱり外見は純正っぽいほうがしっくりきますネ。
リアも同様です。
ただこのスピーカーネット。部品として新品が手に入らない
状態なようで外す時は慎重にお願いします。。。
今年の春に他店にて購入したという1994yモデル
ポルシェ993がエアコンが効かないという事で入庫。
エアコンのスイッチを入れてもコンプレッサーが廻らないのを
確認。で、マニホールドゲージを付けてみると全くの大気圧
状態。って事はおそらく何処かから確実な漏れがあるのでは…?
通常、スローリークであればコンプレッサーは廻らなくとも多少は
針が振れるんですけどね…
で、一度真空引きし点検用にガスを1本だけ補充して
漏れを点検です。
案の定、エバポレーター廻りから気持ちイイくらい反応してます。
こんな感じの反応だとガスを満タン入れても数日しかもたないの
では・・・
上写真、手前に写っているACフィルターも見たこと無い位に汚れ
てます。おそらく前オーナーさんはメンテにコストをかけてなかっ
たのかな???
サンルーフが途中、エアデフレクターに引っかかり閉らない
というトラブルでポルシェ993が入庫。
サンルーフを閉めてくるとこのようにデフレクターに当たって
しまってます。
原因はコレ
ヒンジが折れてます。
こんなプラスチックじゃ簡単に折れちゃいます。
でも材質も形も昔から変わらず・・・もうちょっと考えて
欲しいとこですね。
これが正常な状態。
このパーツ、そんなに頻繁に出る物でもないんですが
何故か在庫しちゃってます。
これもディーラー時代によく待ち作業でやらされたのを頭の中
の何処かで憶えててなんとなく在庫しちゃってるんです。。。
まったく効かない訳ではないのですがエアコンの効き
が悪いと言う事で入庫してきたポルシェ964。
ガスは入ってるようですがマニホールドゲージを付けると
確かに圧力が高いような(特に高圧が)・・・
で、修理後の圧力。
低圧側の圧力も2bar位まで落ちガスが冷やされてる
のが解ります。
吹き出し口の温度も修理前は20℃を切らなかったのですが
約16℃位まで下がるようになりました。
もっと調子のイイやつは12℃くらいまでいくので今一つ
効きにパンチが無いのですが今回はこの辺でと言う事に。
何をしたかと言うとエアコンのコンデンサーを新品に交換。
電動ファンの調子は悪くないようだったので再使用。
外したコンデンサー。ゴミや泥が目に詰まっていました。
おまけに微妙に洩れっぽい物も・・・
20年も使っていればゴミも溜まりますわネ。。。
今回は走行距離も13万キロを超えたポルシェ964。
10万キロ超えとは関係ありませんがこのフューエルフィルター
はメーカー的には2万キロでの交換を指定してます。
ですがフィルターはそこだけではないんです。
上写真はガソリンタンク下でフューエルポンプを
外したとこ。
その奥にフィルターというかストレーナーが入っています。
ここでガソリンタンクからの異物を濾してポンプへとガソリン
が流れていきます。
外したストレーナー。
良く見ると網目も潰れ気味で奥にはゴミも
溜まってきてます。
新品と比べると古さ歴然です。
そこまでやるとガソリンタンクも外して洗浄したくなっちゃいます。
特にトラブルがなくとも走行距離も10万キロを超えてきたらやっと
いてもイイんじゃないですかネ。。。
以前に点検でお預かりした際に指摘させていただいて
いたエンジンマウントの破損。
お車は1991yモデル ポルシェ964。
エンジンマウントが破損すると最悪、中に封入されてる
粘性オイルがニュル~って出てきちゃう事もあります。
左が外した逝っちゃったエンジンマウント。
右は今回オーナー様のご要望で使用する
事にした993ターボ用マウント。こちらの方が
強度もあり長持ちするとかしないとか…