先日から車検整備プラスクラッチオーバーホールとなってしまった
ポルシェ964 C4。 ただでさえエンジンの脱着に面倒があるカレラ4なのに
こんなマフラーが付いておりました。apr製のマニホールドでこれがまたエンジン
を降ろすのにジャッキの邪魔になってしまう。
で、右バンクのマニホールドを外しての脱着作業になりました。
クラッチのダストも清掃してレリーズベアリングのガイドチューブも
交換しました。
今回はクラッチディスク・カバー・ベアリング・Wマスフライホイール・レリーズフォークと
フルで交換させていただきました。
ここの所の暑さで作業が押せ押せな感じになってますが何とか週末には他作業も合わせて
終わらせられそうです。。。^_^;
車検整備でお預かりしました1990yモデル ポルシェ964カレラ4。
気になる所では、どうもスピードの乗りが悪い???との事。
試乗してみると悪いどころかクラッチが滑り出していてアクセルに全然ついてこない。。。
急遽、エンジンを降ろしてクラッチオーバホール。
ミッションを切り離してみるとオイル漏れは無い物のこのダストの量はいい感じです。
クラッチを開けてみるとご覧の通り(解りづらい?)ディスクが減っていてリベット面
が今にも当たりそうなくらいでした。
どこに置いていたのでしょうか!? 枯れ葉などがいっぱい詰まってるエンジン本体。
降ろしついでなのでお掃除してあげましょうかね。。。
車検整備でお預かりしてますポルシェ964。
今回、オイル洩れ修理もするという事で…
964では定番のオイルフィルターハウジング~サーモスタットに延びてるホース。
ココから漏れ出すと下はマフラーなので白煙が出始めます。
ホースはオイルタンクの裏を通ってるのでタンクのホースも一緒に交換です。
オイルタンクホースを交換する場合、上写真のサーモスタットが何故か2種類あるので
品番などで確認しないとホースが付かない場合があります。(最後の下二ケタで判断します。)
メインの長いホースは純正品がお高いのでカシメを壊してホース部だけ交換します。
この辺はディーラーさんではやらないですが当店を含め街のショップさんでは当たり前ですね。。。
新しいホースはステンメッシュになります。
オイルタンクホースも4本交換して終了。
これでだいぶ漏れも改善されるはずですネ。。。(^。^)y-.。o○
1991y ポルシェ964カレラ4。
突然、シフトレバーがグニャグニャになりギアがどこにも入らないと言うトラブル電話が!?
なんとなく予想はついたのですがどうする事も出来ず冷たいようですがレッカーを手配いた
だき入庫です。
さっそくリフトアップして下廻りのカバーを外すとご覧の通りシフトレバーのガイドチューブ
がブラりとして出てきました。ロッドのような物はコレ自体は前後に動いたりするものではない
のですがシフトレバーの支点になる役目をしています。
こうなると支点の役目もせずシフトレバーはグニャグニャ状態になっちゃいますね。
両端のボールソケット部のブッシュが腐り脱落したんですね。(上が古い物で下が新品です。)
長さを微調整したらはめ込んで終了となります。
こんなトラブル。最近チョロチョロお見かけするようになってきてますので
注意が必要かもですね。。。
ポルシェ964のフロントスタビライザーはこのようなバナナ型のアームで
マウントされています。
今回、車検整備でお預かりした1991yポルシェ964の写真。
マウントのボールジョイントのブーツが切れてると言うより無いに等しい感じに。。。
結構、切れてる固体は見かけますがここまでのは久しぶりです。
このパーツ。純正部品ではアッセンブリーでの供給となり部品代だけで1個2万円オーバー!
で、こんな事もたまにします。社外品のブーツを使いグリスも詰め替えて何事も
無かったように…
元通りに戻して終了。これなら工賃入れても片側数千円ですので切れてる方は是非とも
ご検討を。。。m(__)m
時計の所の変な警告灯が点いたと言う事で入庫です。
上写真、○印の自転車のチェーンみたいな絵が書いてある警告灯。
取説を見れば解るとも思うのですがファンベルト関係の異常を示すものです。
でエンジンルームを覗いてみるとベルトセンサーのローラーが無くなってる!?
右が新品で通常はこんなローラーが付いてるはずなんです。
センサーを交換し念のため傷ついてしまったベルトも交換して作業終了です。(^^)v
当時、ポルシェ993のキセノンライトはオプション設定だったりしてH1ハロゲンを
使用してる固体も多かったりします。
今回はそんなハロゲンライトにHIDを装着です。
ちなみに993はこんな感じでヘッドライトがごっそり外れます。
今回使用するのはスマート社製品です。
昔に比べるとバラストも小っちゃくなり取り付けも楽になりました。
とは言う物のこのようにライトの裏側は多少の細工が必要です。
今回使用したのは45W 6000ケルビン。結構明るいですョ。。。
こうなると下のポジション球が気になっちゃいますね。。。
今日は何故かポルシェ993・964カレラ4のドライブシャフトブーツ交換が
立て続きに。。。
2台ともに切れて間もなかったようでグリスも飛び出てなくブーツ交換でいけそうな感じ。
空冷モデルのドライブシャフトブーツ交換の中で一番面倒と思われる993。
マルチリンクサスのおかげでシャフトを抜くのも知恵の輪状態。
そんな訳で993は他のモデルと違い車上でのブーツ交換は不可能と思われます。
シャフトを抜いたら他のモデルと一緒。
こんな感じでグリスを詰め替えブーツを交換していきます。
組み終わり。もう少しなんとか簡単にできる方法は無い物でしょうか?
続いてポルシェ964カレラ4。
なんとリアではなくフロント側です。これは何気に993に次いで面倒なブーツ交換。
今回はインナー側だったのでなんとか車上での交換。(日ごろの行いが悪いとベアリング部
が固着していて車上交換不可の場合も・・・)
なんとかシャフトを抜かずに交換完了。
よりによって空冷モデルの中で面倒加減ナンバー1・2のブーツ交換でございました。。。(>_<)
エアコンが全く効かないポルシェ993。
ガスも全く入って無く検知器で測るとどうも定番エバポレーターから洩れているようです。
今週末から夏休みに入るのでその前に片づけましょうとせっせとエバポ交換に入ります。
相変わらず面倒なエアコンユニット外し。
中を割るとご覧のようにくたびれたエバポレーターが。。。
どうも○印辺りから洩れていたようです。
新しいエバポレーターに交換し組み付け、各部の漏れを点検したらガスを入れていきます。
吹き出し口の温度も10℃と良い感じです。
これでオーナー様も涼しい夏休みが迎えられる事でしょう。。。(^。^)y-.。o○
週末ご来店いただいた1996yモデルポルシェ993オーナー。
ホーンが押しても無いのに鳴ってしまうというトラブルがたまに・・・との事。
993のエアバッグは表面上、変わりないのですが前期・後期があり上のようなトラブルの
場合、後期型ならホーンコンタクトのリテーニングプレート(エアバッグの土台を兼ねてる
ホーンコンタクト部分)の交換で治るのですが前期型ですと部品変更でステアリング丸ごと
交換となりエラい出費になっちゃいます。
今回は1996yモデルという事でおそらく後期型かと思ったのですが一応確認し後期型である
ことを確認しました。
ちなみに前期型(1995yモデルまで)のエアバッグは上写真になります。
○印のエアバッグを固定する部分の形状が後期型と変わってますんで。
こちらが後期型。言葉だと説明しづらいのですが写真を見てもらえば一目瞭然です。
それに合わせたリテーニングプレート。上が後期がで下が前期型です。
形状が変わってるのが解ると思います。
たまにお電話でもお問い合わせがちょくちょくあったので写真を載せて説明してみました。
ご参考になりましたかね…^_^;