先日からの続き。。。
ポルシェ993のエンジンオイル洩れ修理、今回はタペットカバーです。
ポルシェ993のタペットカバーはそれまでの物と違い樹脂製のカバー
にアルミブッシュを打ちこんである物になります。
ご覧のように抜いてみるとただ打ち込んであるだけ・・・ 素材が違う物
なので当然膨張率も違うし経年劣化でブッシュが緩々になってる物も
あります。
当然、新品パーツはブッシュが入った状態ですが当店では一度
全部抜きます。 まぁ、確かに新品は結構硬く入ってますが古い
物は軽い力で抜けてきちゃいます。
抜いたブッシュには耐熱シール剤を塗って再度打ち込みます。
こんなひと手間ですが結構持ちが違うんです。
作業前の右側カバー。特に下側のブッシュの辺りが酷く洩れてました。
こちらが施行後。
同じく左側。今回は右よりこちらのほうがダラダラ酷かったです。
同じく施行後。
これで当分は安心してお乗りいただけるかな?
通常はこの辺で終了ですが最後にエンジンオイルにもこだわろうかな・・・
次回ご報告しますんで。。。
ポルシェ993。 1997yモデルということで空冷の最終年式、走行距離
も22000kmと少なくはあるのですがさすがに十数年も経過してくると
やはり定番のオイル洩れも出てくる場合もあります。
まずは上写真、車上では直視できませんが黄丸の所にはクランク
シャフトプーリーがありそこのオイルシール周辺から洩れてきます。
お次は下側のタペットカバー。993モデルから樹脂製のカバーにアルミ
のブッシュが打ちこんであるタイプに変更となりそのブッシュ廻りから洩
れます。(写真は左バンク)
当然、右バンクも同様です。
上写真は交換するシール&パッキン類。
今回はクランクシャフトプーリーのオイルシール&その下にある
インターミディシャフト(簡単に言うとオイルポンプに繋がってるシ
ャフト)のキャップOリングの交換です。
その他、履歴によると某ディーラーさんで過去に左右のチェーンケ
ースのシールは交換してたようですが酷くは無いのですが微妙に
滲みもあるしついでなので再度交換しちゃいます。
(逆にチェーンケースをやったのならついでにクランクシールも交換
しといてくれればいいのに・・・コレ私の感想ですが)
黄丸上がクランクシール。下がインターミディのキャップで中にOリング
が入ってます。
こちら左側のチェーンケース。
で、こっちが右側のチェーンケースです。いずれも写真はシール
交換後のキレイになった所です。
次回はタペットカバー交換。前にも何度か書いてますがディーラーさん
ではやらないちょっとだけ手間をかけて交換しますんで。。。
ポルシェ911 1988yモデル 3.2カレラ。
アイドリング状態で耳を澄まして聴いていると「キィーキィーッ」って
変な音がすると言う事で入庫です。
どうもオルタネーター付近より聞えてきます。
でもオルタネーターからではなかったようです。
原因は黄丸。 最近たまにあるのですが空冷のファンハウジング
にクラックが入りハウジングと中のファンが干渉して音が出てしまっ
てました。
ファンが付いてる状態だと奥のほうなので見えにくいですが
身に覚えのある方、要チェックですよ。。。
写真はポルシェ964のブレーキ&クラッチペダルです。
たまにクラッチペダルが戻ってこなく足指の先でチョンッってひっかけると
パタッって戻ってくると言うのを聞いたりします。
同じような仕組みですが993になってからは聞かない話です。
言ってしまえば原因はだったりもします。
うまく言葉で言えませんが黄丸のリンケージの角度が微妙に良くなく
写真奥のヘルパースプリングの力をうまいこと利用できない感じなん
す。
その辺を改善すべく993になってからはリンケージに繋がるレバー
を固定する仕方が変更になったりしてます。
リンケージに繋がるレバー。上が993用でペダルのシャフトとは
スプラインで固定するようになってます。下の964用はただロー
ルピンを打ちこんで固定します。古くなるとこのロールピンを打ち
込む穴が楕円になったりもしちゃいます。
細かく言うとリンケージの穴の位置も微妙に変更されてたり色々と
工夫した跡が993には見受けられます。
一層の事、964に993のペダルを付けると言うのもアリかな・・・
(ペダルの高さが若干変わったりしちゃいますけど。。。)
この写真、ポルシェ964のエンジンの一部です。
何処かと言うとエンジンルーム奥のほう、中央右側にエアフローメーター
があります。ちょうどその真下当たり。
別な作業中に見てしまいました。
実際は写真以上にオイル洩れが酷い状態でした。
原因は何だろう?・・・ オイルプレッシャースイッチがスンゴク怪しい
感じ。 オーナー様と相談の結果、プレッシャースイッチは交換する事に。
交換後、廻りをキレイに洗浄して現像液(洩れ箇所を発見しやすくする白
い粉みたいなものです)を吹きかけしばらく様子を見る事にしました。
結果はどうなる事でしょう。。。
今日はポルシェ964にビルシュタインさんのエンジン洗浄システムの
R-2000 カーボンクリーンの施行です。
このシステム、エンジン洗浄と言うよりはフューエルシステム、特に
インジェクターの洗浄の意味合いが強いと思われます。
写真の機械、簡単に言うと燃圧が調節できるガソリンポンプみたいな
ものです。
ポルシェ自体のガソリンポンプを殺してエンジンルーム内のフューエル
ラインをこの機械の物と繋ぎます。そしてこの機械の背中に付いてる
タンクに超強力な溶剤をガソリンと混ぜエンジン始動。
ちょっと解りづらいですが最初は規定の燃圧を確認します。
そしたならこの機械の燃圧レギュレーターにて規定の燃圧より0.7bar
ほど燃圧を高めインジェクターに若干の負荷をかけてアイドリングさせ
ます。
待つ事20分ぐらいで完了。
効果は如実には解らない事が多いですが排ガステスターとかで計測する
と明らかに違うんですよ。。。
ポルシェ964です。
ハンドルを切ると時たま「パキパキッ」って異音がすると言う事で
過去にステアリングギアボックスを交換したことがあると聞きリフトアップ
してみると。。
確かにギアボックスはアンダーコートも吹きつけてない物が付いてるの
で以前に交換したのでしょう。
が、写真のギアボックス取付ボルトは交換せずに再使用した感じでした。
左がおそらく新車から使用していたボルト。右が新品です。
このボルト、メーカーさん的にも再使用不可と聞きます。
M8サイズの割には締めつけも45Nmとちょっときつめです。
ブラケット廻りも音の原因になりかねないのでキレイに清掃します。
あとは45Nmのトルクできっちり締めて完了。
結構、これで異音が止む事も多いので気になる方は要チェックです
先日、バテリーあがりで入庫してきた88yポルシェ911カレラ。
原因も解り作業終了かと思いきや・・・
完成検査でホイールのトルク点検・タイヤ空気圧チェック・エンジン
を温めオイル量点検・・・・なんかガソリン臭い
エンジンルームを覗くと アリャッ ガソリンホースに亀裂が
外してみるともうボロボロです。
このホース、フューエルフィルターから左右のインジェクターに繋がってる
パイプホースで新品は6万円以上する高価な物です。
調べてみると国内に在庫も無し。
と、言う事で今回はホースのカシメを切開してホース部分のみを
メッシュホースにて交換する事に。
仕上がりもこんな感じでエンジンルームを開けると割と目立つとこ
なのでホースバンドはエコノフィットで化粧してあげちゃいました。。。
1988y ポルシェ911カレラ。バッテリーあがりにて入庫です。
このモデル、あまり電気物も付いてないしその後の964・993に比べると
漏電でバッテリーあがりって言うトラブルはそう多くは無いのですが…
漏電(リーク)を測ってみると0.15Aと確かにこれでは1週間も放って
おけばバッテリーもあがってしまいます。
ヒューズを抜いてみたり色々調べてみますが原因が発見できずに
いると上写真のリレー(メーター裏に隠れてる)が物凄く熱を持って
いるではないですか!
このリレー、パワーウィンドウスイッチリレーと言いまして通常イグニッ
ションを入れないと動かないパワーウィンドウをイグニッションOFFでも
ドアを開けた時に作動できるようにするためのリレーなんです。
発見と思い新しいリレーに交換。。。が、しかしリーク変わらず・・・
で、なんやかんや見ていると何やらルームランプの点き方がおかしい。
そう、ルームランプもOFF・ON・DOORとドアを開けたときのみ点灯する
仕組みになってるのはどんな車でも一緒なんですがON・OFFは正常
に作動してましたがDOORの時にドアを閉めても点きっぱなし・・・
このドアの開閉はアース信号になっております。
原因はその辺にあったようで実際ルームランプをOFFにしてランプを消し
ていもリレーに電気が流れっぱなしになってたようです。
その辺を改善しましたらリークも通常の0.02Aくらいまで落ち解決です。
1986yモデル。ポルシェ911カレラがショックアブソーバー交換で
入庫です。
今回のメニューはこんな感じ。
フロントショックについてはBOGE製なのでビルシュタインのインナーキット
を使用します。
フロントショックの付け根のボールジョイントも大分ヘタってるようなので
交換する事にしました。
このボールジョイント交換にはこのような専用工具を使用します。
フロントはストラットASSYを外しこんな感じで入れ替えていきます。
試乗した感じもイイ感じです。やはりサスペンションとかタイヤを交換
するとクルマがいきいきします