先日から何回かに分けてご紹介してきたポルシェ993のオイル洩れ
修理。
続きざまに似たような感じのクルマが入庫してきました。
今回は予算の都合もありタペットカバーの交換修理で様子を
見る事に・・・
しかしこのタペットカバーはよく洩れてくれます。
ご覧のようにタペットカバーの下には受け皿のごとくヒートエクスス
チェンジャーという普通のクルマで言うエキゾーストマニホールド
(マフラー)がありオイルが垂れ始めると白煙モクモクになっちゃ
います。
ちなみにカバーを外すとこんな感じでロッカーアームが見えてきます。
964までと違い993は油圧タペットなのでこんな感じ。
上がオイル洩れをおこしたカバー。下が新品です。
当然、オイルは下に溜まるのでカバーのブッシュ部分も下側5ヶの
所が特にオイルまみれになってるのが解るかと思います。
何回もこのブログでご紹介してますが新品のカバーのブッシュ部分
は1回抜き取りシールして再度打ち込みます。
そうしたカバーを取付けたら念入りに(特にエクスチェンジャー)洗浄
して終了となります。
ちょっと前に当店の働き者の代車、トヨタ ラウムが10万キロを突破で
エンジンのタイミングベルト等の交換をしたと思ったら
今度は社用車の三菱グランディスさんもめでたく10万キロを突破です。
ということで国産車恒例のタイミングベルト交換をする事に。。。
作業的にはタイミングベルト・テンショナー・ローラー・ウォーターポンプ
の交換以外に三菱さん特許のバランスシャフトベルトも交換します。
このバランスシャフトと言えばポルシェさんも944・968時代に採用して
た余計な代物でございます。
今回の交換部品。
それにしても三菱さんのクルマの整備性の悪さには驚かされて
しまいます。今度、社用車を入れ替える時は三菱さんはと心
に決めました。。。
先日からチョコチョコ書いてきましたポルシェ993のオイル洩れ修理。
今回で最後になりますが仕上げに当店オススメのオイル洩れ止め剤
のご紹介。
NUTECさんのオイルシーリング NC-81です。
空冷ポルシェには1回に2本使用します。当店では実際使用する際は
上写真のように熱湯に漬けて軟らかくしてから注入してます。
今回のポルシェ993。 タペットカバーなどからの洩れは酷かった
ですがシンダーベース付近はそれ程でもなかったですが念には念
をいれて洩れ止め剤を使用する事に。
注入する際はエンジンも温めておきます。
注入が終わったらそのまま走らせます。(メーカーさんでは100km位
走って・・・とか言ってますがちょっと無理なので10kmくらい走らせた後
しばらくアイドリングで放っておきます。)
即効性はあまりないと思うのですが何回か洗浄しながら様子を見ると
徐々に効いてきます。
どんな洩れにも効く訳ではないと思いますが今まで色々なメーカーさん
の洩れ止め剤を試してみた結果、今のところNC-81が一番効果みられ
たというのが感想でございます。。。
今日は珍しく雑誌の取材ということで雑誌編集部の方がご来店。
ポルシェ専門誌 ”911デイズ”さんが次号でポルシェ964特集を
されるそうで約1時間位、964の事を根掘り葉掘り?聞きだされて
半ば導かれるように答えたりしてました。。。
最後に写真撮影して終わり。
この模様は次号(12月7日発売)に載るそうです。。。
東京都のW様、
本日は1992yポルシェ964のご成約ありがとうございます。
先週、一度ご来店いただきこの一週間に色々ご検討いただきながら
夢広がったようで・・・
エアロパーツの取付など色々とありますが品良く仕上げますので
お楽しみに
ご心配なエアコンもR134aレトロフィット取付することになり
作業項目もたたくさんですがガンバりますんで。。。
先日からの続き。。。
ポルシェ993のエンジンオイル洩れ修理、今回はタペットカバーです。
ポルシェ993のタペットカバーはそれまでの物と違い樹脂製のカバー
にアルミブッシュを打ちこんである物になります。
ご覧のように抜いてみるとただ打ち込んであるだけ・・・ 素材が違う物
なので当然膨張率も違うし経年劣化でブッシュが緩々になってる物も
あります。
当然、新品パーツはブッシュが入った状態ですが当店では一度
全部抜きます。 まぁ、確かに新品は結構硬く入ってますが古い
物は軽い力で抜けてきちゃいます。
抜いたブッシュには耐熱シール剤を塗って再度打ち込みます。
こんなひと手間ですが結構持ちが違うんです。
作業前の右側カバー。特に下側のブッシュの辺りが酷く洩れてました。
こちらが施行後。
同じく左側。今回は右よりこちらのほうがダラダラ酷かったです。
同じく施行後。
これで当分は安心してお乗りいただけるかな?
通常はこの辺で終了ですが最後にエンジンオイルにもこだわろうかな・・・
次回ご報告しますんで。。。
ポルシェ993。 1997yモデルということで空冷の最終年式、走行距離
も22000kmと少なくはあるのですがさすがに十数年も経過してくると
やはり定番のオイル洩れも出てくる場合もあります。
まずは上写真、車上では直視できませんが黄丸の所にはクランク
シャフトプーリーがありそこのオイルシール周辺から洩れてきます。
お次は下側のタペットカバー。993モデルから樹脂製のカバーにアルミ
のブッシュが打ちこんであるタイプに変更となりそのブッシュ廻りから洩
れます。(写真は左バンク)
当然、右バンクも同様です。
上写真は交換するシール&パッキン類。
今回はクランクシャフトプーリーのオイルシール&その下にある
インターミディシャフト(簡単に言うとオイルポンプに繋がってるシ
ャフト)のキャップOリングの交換です。
その他、履歴によると某ディーラーさんで過去に左右のチェーンケ
ースのシールは交換してたようですが酷くは無いのですが微妙に
滲みもあるしついでなので再度交換しちゃいます。
(逆にチェーンケースをやったのならついでにクランクシールも交換
しといてくれればいいのに・・・コレ私の感想ですが)
黄丸上がクランクシール。下がインターミディのキャップで中にOリング
が入ってます。
こちら左側のチェーンケース。
で、こっちが右側のチェーンケースです。いずれも写真はシール
交換後のキレイになった所です。
次回はタペットカバー交換。前にも何度か書いてますがディーラーさん
ではやらないちょっとだけ手間をかけて交換しますんで。。。
ポルシェ911 1988yモデル 3.2カレラ。
アイドリング状態で耳を澄まして聴いていると「キィーキィーッ」って
変な音がすると言う事で入庫です。
どうもオルタネーター付近より聞えてきます。
でもオルタネーターからではなかったようです。
原因は黄丸。 最近たまにあるのですが空冷のファンハウジング
にクラックが入りハウジングと中のファンが干渉して音が出てしまっ
てました。
ファンが付いてる状態だと奥のほうなので見えにくいですが
身に覚えのある方、要チェックですよ。。。
写真はポルシェ964のブレーキ&クラッチペダルです。
たまにクラッチペダルが戻ってこなく足指の先でチョンッってひっかけると
パタッって戻ってくると言うのを聞いたりします。
同じような仕組みですが993になってからは聞かない話です。
言ってしまえば原因はだったりもします。
うまく言葉で言えませんが黄丸のリンケージの角度が微妙に良くなく
写真奥のヘルパースプリングの力をうまいこと利用できない感じなん
す。
その辺を改善すべく993になってからはリンケージに繋がるレバー
を固定する仕方が変更になったりしてます。
リンケージに繋がるレバー。上が993用でペダルのシャフトとは
スプラインで固定するようになってます。下の964用はただロー
ルピンを打ちこんで固定します。古くなるとこのロールピンを打ち
込む穴が楕円になったりもしちゃいます。
細かく言うとリンケージの穴の位置も微妙に変更されてたり色々と
工夫した跡が993には見受けられます。
一層の事、964に993のペダルを付けると言うのもアリかな・・・
(ペダルの高さが若干変わったりしちゃいますけど。。。)
この写真、ポルシェ964のエンジンの一部です。
何処かと言うとエンジンルーム奥のほう、中央右側にエアフローメーター
があります。ちょうどその真下当たり。
別な作業中に見てしまいました。
実際は写真以上にオイル洩れが酷い状態でした。
原因は何だろう?・・・ オイルプレッシャースイッチがスンゴク怪しい
感じ。 オーナー様と相談の結果、プレッシャースイッチは交換する事に。
交換後、廻りをキレイに洗浄して現像液(洩れ箇所を発見しやすくする白
い粉みたいなものです)を吹きかけしばらく様子を見る事にしました。
結果はどうなる事でしょう。。。