1997年、911シリーズの5代目にして初の水冷モデルとして世に送り出された996モデルも今年でリリースから16年。中古車として熟成期を迎えた996ではあるが、そのスタイリングにはじまり水冷機構の不安やインターミディエイトシャフト問題(インタミ問題)などを受け特に前期モデルの996中古車の評価が正直思わしくない。
だが、前期モデルでいえば180万円台~などの車両も出始め、200万円台の相場観が十分定着しつつありタマ数もいまだ豊富ときているこの996モデル(2014年1月現在)。そもそも中古車相場でいえばこれほどの「コスト<パフォーマンス」に加えステータスをも手にすることができるポルシェはないだろう。300psオーバーの高級スポーツカーを侮るべからずである!
水回りの不安要素も指摘されることが多い996だが、初めての水冷機構を採用したモデルのため「問題あり!」的な取り上げかたをされるものの、走行距離や経年疲労による劣化はどんなクルマにもつきもの。専門店でのアドバイスを受けながらの個体選びを前提にすれば、万が一の場合にも適切な整備を得意とする専門ショップが多く存在するから安心といえよう。それにインタミ問題も日本の正規ポルシェディーラーで対策を講じることができるモデルもあるとの吉報も入手(※対応年式やモデルなどはメーカーへ要確認)。
残すはスタイリングとなるが、「イケてる996」へ果敢にチャレンジするボディキットがあるのはご存知だろうか。どれもJ’sブランドとして個性的な996コンプリートカーを提案し続けている4ブランドとともに、改めて「996はイケてるポルシェである」ことをスタイリングの観点からここに紹介してみたい。