911Carreraカブリオレ(Type991後期) ウォーターポンプ交換

991後期モデルのウォーターポンプ交換整備のご紹介です。

 

 

 

ウォーターポンプ本体後部に接続されている樹脂製の箇所より冷却水漏れが発生しておりました。

オーナー様がガレージの床の液体漏れに気が付き、大きなトラブルに発展する前にご入庫いただけました。

 

ウォーターポンプにたどり着くためには、かなりの付属部位の取り外しが必要になります。

まずはリアバンパー、スポイラー、テールランプの取り外し

やっとウォーターポンプまでたどり着きました。

 

ここまで取り外しできている状態なので、同時で定期メンテナンスをしたい箇所も整備させていただきます。

一回の整備費用はかさんでしまいますが同時交換できる箇所を一緒に済ませておくと、今後工賃が重複せずに安価で整備できる事となります。

 

 

冷却水充填は真空引き&スキャンツールでエア抜きモードを作動させて行います。

念のため安定化電源で電源供給しながら行います。

 

それでもエアが抜けにくい構造で、最終的には水温の変化に注意しながら試運転でのエア抜きチェックが必要でした。

 

991後期も年数が経過してきたので、そろそろウォーターポンプの交換などの整備が必要になってくる車両もあります。

ガレージの床に何か漏れていないか、走行中にも違和感がないかなど、日ごろ気にしていただけましたら大きなトラブルを未然に防げれます。

 

愛車の変化に気が付きましたら、お早めにご相談くださいませ。

 

WRP

須賀自動車株式会社

名古屋市守山区大森4丁目204

052-798-9110

wrp930@gmail.com

Type986Boxster エンジンオイル交換&A/Cガス補充

Type986Boxsterオイル交換のご紹介です

珍しいソリッドブラックです。とても大切に扱われているお車でコンディション最高です!

先回のオイル交換から1000km程度しか走っていませんが1年経過しているので交換です。

抜いたオイルもオイルエレメント内も綺麗な状態です。

走行距離が少なくてもオイルは酸化劣化してしまうので、1年で交換おすすめです。

 

下向きに取付されているオイルエレメントには無理ですが、上向きに取付されているオイルエレメントは内部にオイルを充填してエンジンに取り付けれます。

エンジン始動後に少しでも油圧がかからない時間を少なくするためのワンポイントです。エンジンへのちょっとしたいたわりです。

 

アルミオイルパン+アルミドレンボルトのために、締め付けトルク管理は大切です。もちろん緩くてもNG、締め付けすぎもNGです。規定トルクにより締め付けです。

エレメントケースも樹脂製のため規定トルクで締め付けです。

オイルレベルを確認するためにアイドリングで待機してましたが、クーラーが。。。

ほとんど効いてません (汗)

コンプレッサーの作動は良好。左右コンデンサーファンの作動もOK。

早速ゲージマニホールドで冷媒圧力点検です。

 

圧力は低いですが、低圧・高圧のバランスは問題ないのでシステム内の詰まりやコンプレッサーの圧縮不良ではなさそうです。

取り急ぎ規定圧力までのクーラーガス充填により正常に冷風が出るようになりました。

あとはオーナーさんに経過観察をして頂き、短い期間で効きが悪くなるようであれば漏れ箇所を探して修理が必要になります。

 

夏場に大人気の「ワコーズ パワーエアコンププラス」も追加充填させて頂きました。

パワーのあるポルシェでは分かりにくいですが、軽自動車やコンパクトカーなどではA/CのON時のパワーダウン感が改善されます。コンプレッサーのロスも少なくなるようなので、クーラーの効きも良くなります。

在庫は常にございますので、充填ご希望の方はクイック作業でもご対応可能です。(要予約)

 

快適なエアコンで今年の暑い夏を乗り切ってください!

 

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991Gen2 GT3 サーキット向け整備のご紹介

991Gen2 GT3 サーキット向け整備のご紹介です。

サーキットを楽しむために販売されたGT3ですが、タイムを追及してくるとドライバーさんの走りに合わせてタイアの性能を十分に使いきれるためのセッティングが必要になってきます。

GT3に使用されているサスペンションパーツはノーマルでもキャンバー角のセッティングは専用のシムにより容易に変更可能なのでキャンバー角をマイナス方向へ増大させております。しかしキャンバー角の変更後、フロントタイアがフェンダー内部に干渉する事や、他の懸案事項が見つかりましたので、リセッティングを行いました。

フェンダー内部の干渉の原因はロアアームに装着できるシムを厚くしたために、キャスター角が寝て(前側へ引っ張られ)フロントタイアがフェンダー内部へ干渉してしまいました。

 

そのために、キャスター角を調整できるタイプへ変更し、キャスター角を立てる方向へセッティングへする事によりタイアとフェンダーの干渉を解決しました。

今後は細かなキャスター角の調整を行えるようになりました。

 

もう一つの懸案事項として、ロアアームがシムにより延長されたためにステアリングタイロッドも長く調整する必要があります。そのため、タイロッドエンドへインサートされる長さが減り強度的に不安が残っておりました。

ここ最近になって発売されたロングタイロッドへ変更することにより、十分な長さがインサートされ強度的な不安が減りました。

 

ロアアームシムによりキャンバー角を増やした車両はワンセットで交換必要な部品です。

 

もちろんブレーキメンテ、タイアの整備も必要です。

ユーザー様が参加されるレースではN認証タイアがレギュレーション上必要になりますので、ミシュランパイロットスポーツCUP2を装着。

 

ブレーキパッドはポルシェ純正品をチョイス。キャリパー固定ボルトは同時交換指定です。

純正は「PAGID」製でおそらくGT3専用の摩材になっており、耐フェード性、ローターへの攻撃性、摩耗性等がバランス良く、むやみに社外品に交換するよりも良いです。

 

  

セラミックのピストントップはまだ割れてませんので、継続利用OKです。

↑ ここは、サーキット走行毎でチェック必要です

ブレーキフルードは「エンドレスRF650」。噂によるとF1でも数チームで使用されているとか・・・⁉

国際サーキットではストリートでは考えられない速度でコーナリング、そして250Km/h以上からのフルブレーキングが必要になります。

しっかりとした整備が施されていなければドライバーさんだけでなく、他の走行車両にも危険を及ぼす事になってしまうかもしれません。

真剣な遊びには、真剣な準備・整備も必要です。

サーキットを安心して攻めこんでください!

930 Carrera3.2 クーラー修理

930 Carrera3.2 エバポレーター交換です。

 

これから日本の暑い夏がやって来ます。

その前に少しでも快適な車内空間を維持するために、クーラーの効きを復活させます。

エバポレーターからの冷媒ガス漏れのために新品交換です。

 

 

 

 

 

 

年式は約30年+αですが、設計段階はそれ以上前になります。

設計当時の気温とも異なり、なおかつ日本の暑い夏や渋滞など想定していなかったと思います。

そのため、猛暑日の渋滞などで走行風が当たらない、エンジンの回転数が低い状態が続きますと、エンジン本体の温度、油温も上がりエンジンにとってかなり苦しい状態になり、場合によってはダメージが発生する事もあります。

またクーラーの効きも弱くなり、ドライバーも危険な熱中症になる恐れもあります。

これからの時期は早朝の涼しく交通量が少ないうちに、ドライブして戻ってくるのがポルシェにもドライバーにも良いかもしれません。

 

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996Carrera4 12ヵ月定期点検

2004年 996Carrera4 12ヵ月定期点検を承りました。

整備のご紹介です。

遠方の販売店さんでのご購入のため、点検整備のご依頼を頂きました。多数あるメンテナンスショップの中で弊社をお選びいただき大変感謝しております。

早速各部点検開始です。

まずはエンジンルーム各部。

定期的にメンテナンスされていたお車のためコンディションは良好です。

 

納車整備でブレーキメンテナンスも行われていたようで、ブレーキ関連も整備を必要とする箇所はありません。

 

カレラ4のため車体後部トランスミッションよりフロントデフへ駆動を伝えるためにプロペラシャフトが通っております。

そのジョイント部にラバー製の部品を使用しているために、経年劣化でクラックが入っておりましたので交換整備となります。

色々な呼び名がありますが、「プロペラシャフト・ディスクジョイント」や「カルダンシャフトジョイント」などといった感じでしょうか

駆動関係のオイル交換履歴が不明でしたので、ATFと各デフオイルもお取替えさせて頂きました。

特に気になる金属片などは無くコンディション良好です。

ATのドレンボルトがサビていたためにナメてしまう心配がありましたが、無事に外せました。

もちろんドレンボルトは新品交換し、テスターで油温を確認しながらきっちりと油量合わせを行います。

最後にエンジンオイルもオイルフィルター交換しロードテストを実施して完了です。

 

遠方のショップさんなどでお車を購入され、メンテナンスでお悩みの方は是非ご相談ください。

オイル交換だけでも喜んで作業させて頂きます!

 

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986Boxster 納車整備

新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

年末にご成約を頂いておりました、986Boxster 2.7 5MTの納車整備を進めております。

前オーナー様よりWRPにて整備をさせて頂いております管理車両です。

そのため車両状態を把握しておりますが、改めて入念にチェックして整備する箇所を定めて参ります。

各部点検の結果、整備箇所は油脂類の交換、エンジン各部消耗品の交換、ブレーキメンテナンスとなります。

外したオイルエレメントはすぐに捨てずに異物が突き刺さってないかを必ずチェックしておく必要があります。

スパークプラグも定期交換部品です。

ディスクローターの歪みから、ジャダーが発生していたために4輪のディスクローターを新品交換致しました。

お客様へご迷惑が掛かってしまいますので、ご納車直後の故障やトラブルだけは何としてでも避けたいと思っております。

WRPでは整備完了後も入念な試運転を、高速道路や一般道を含め約100km以上は試運転を行います。

運転するのが好きなだけ、という理由もありますが・・・、異音や違和感がないか五感を研ぎ澄ませて試運転しております。

仕上げ作業も含め、まもなくすべての準備が完了致します。

みなさまのお車が順次仕上がり納車が進んでおります。

みなさま、ご納車を楽しみにしていてください!

981 Boxster S PADM警告点灯 エンジンマウント交換

981 Boxster-S 走行中「PADM」警告点灯により入庫致しました。

スポーツクロノパッケージ装着車両に装備されている「Porsche Active Drivetrain Mount」通称PADMのトラブルです。

リア側のエンジン(ミッション)マウントの固さを走行状況に応じてハードに変化させ、コーナーリング時などエンジン・ミッションの不要な動きを抑制する電子機能となります。

分解修理不可の為にマウント本体交換のみ、しかも片側の部品代が222,200円(税込み ’20.7現在)と非常に高額で、OEM社外部品もありません。

品番が変更されていますので、マウント本体に対策改善されていると思われます。

お車をご購入時に2年間の有償保証へご加入頂いておりましたので、左右両方のマウントを保証にて交換対応となりました。やはり保証へは加入しておくべきですね!

弊社の販売するお車で加入条件が満たされていましたら、販売時に限り有償保証へご加入頂けます。「安心を買う」といった点でも是非お勧めです。

 

作業は下側からミッションジャッキを利用してエンジンミッションを支え、マウントの切り離し作業を行います。

狭いスペースのために知恵の輪状態で車両からマウントを取り出さなくてなりません。

 

交換作業完了後はテスターにてフォルトコードの消去、ライブデータにて入出力信号に異常が無いかを確認して作業完了です。

 

梅雨明けまであと少し!

ボクスターで初夏を風を感じ、ドライブをお楽しみください!

 

 

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マカンターボ 12ヵ月点検整備

こんにちは。名古屋のWRPです。

マカンターボの12ヵ月点検整備のご紹介です。

高速道路、ワインディングでの走行安定性に惹かれマカンターボをお選びのユーザー様です。

そのなかでも追い越し時のターボ加速に病みつきになっているようです(汗)くれぐれも安全運転でお願いします。

 

各部脱着点検の結果、今回の整備メニューは

スパークプラグ交換

エアエレメント交換

バッテリー交換

リヤタイヤ交換

 

作業完了後はテスターにてバッテリー交換の履歴を車両のECUへ入力、サービスインターバルのリセットを行いすべての作業完了です。

定期的なメンテナンスによりゴルフ場へまで高速道路やワインディングでのドライビングもお楽しみください!

 

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997Turbo Tiptronic ATF交換

こんにちは。名古屋のWRPです。

997ターボTipのATF交換作業のご紹介です。

997ターボの前期車両まではTiptronicの為に従来通りのトルクコンバーター型のATとなります。

ATFは純正以外のフルードでも交換可能です。

フルード量を多く使用しますので、純正フルードの使用に比べお値打ちにメンテナンスできます。

もちろんオイルパン脱着清掃&ストレーナーは同時交換になります。

ATFの汚れはありますが、オイルパンや磁石への鉄粉付着も少なく、コンディション良好です。

オイルパンに溜まっているATFは約3.0ℓしかなく全容量の1/3以下しか抜くことが出来ません。

そのような構造上、フルード全量を完全に抜く事が出来ないために、新油の注入と抜き出しを合計3サイクル以上行い、徐々にシステム内のフルードを新しくする方法でATF交換を行います。

最後には診断機でATFフルード温度を測りながら、規定温度に達した時にオイルレベルを調整して作業完了となります。

全量を交換できない構造のために酷く汚れてしまってからではなかなか綺麗になりません。

そのため定期的なATF交換がおすすめです。シフトフィーイングはもちろんの事、トラブル予防にもつながります。

ATF交換で快適なポルシェライフをお過ごしくださいませ。

(過走行車でATF交換履歴が不明のお車はトラブルを誘発する恐れもありますので、注意が必要となります)

 

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